事の発端は、忙しくなってきたときに、次から次へと降ってくるやることを書いてどれをやろうかと選ぶというのが積み重なるとけっこうな時間のロスになっているように思えました。
そこで、ある程度まとめて処理してからタスク管理ツールに入力する、いわゆるバッチ処理のやり方を試して、忙しいときを乗り切りました。入力するときには1つの事柄にやったことと次にやることを書くことをしていました。
そんな折に小鳥遊さんのブログを拝読しました。
「タスク管理を忘れてしまう」対処法 - ForGetting Things Done
タスク管理すること自体を忘れるのは、私もあります。忘れ防止のためには、できるだけタスク管理ツールに入力してから仕事に着手するのを習慣化するのが大事です。
上記の部分に、タスク管理ツールに入力してから仕事に着手するのも良し悪しだなあと感じました。当然です。ここに書かれているのは、タスク管理すること自体を忘れてしまうときにどうするといいのかということであって、ふだんタスク管理すること自体を忘れない状態になったときには、また別の手立てが必要になりそうでした。
そこで、ある程度まとめて処理してからタスク管理ツールに入力する、いわゆるバッチ処理のやり方でしたが、それもいつもうまくいくやり方だとは限りません。比較的忙しいその場を乗り切るのに有効な手立てであって、もしかするとあとになって、そのときのタスク管理に判断ミスが含まれることに気づくようなことも考えらます。
ラジオ第100回の公開生収録「倉下さんと休む技術或いは持続可能な働き方について語り合う会」では、なにをやろうか迷っている、やりたくないと思っていること自体を書いてしまうことが話題に出ていました。
とりあえず着手して助走をつける - タスク管理のScrapbox
私も同様に、タスクリストに無い行動を取ったら、それを後からタスクリストに追加して、それをチェックしてしまう。すると(ほとんど詐欺のように)リストを実行したことに「なる」。
上記に挙げるようにリストにいつ・何を書くのかは様々な状態・状況が考えられます。ふだんは、書きながら考えるためにタスク管理ツールに入力していますが、その(タスク)リストにいつ・何を書くのか。時と場合による"depends on time and situation"(Google翻訳)といってしまえば、それまでですが、"depend"の単語を目にしたことでDoMAに思いを馳せます。
トップダウンではなく、それぞれの人の実践のボトムアップによって情報構造を作り上げる
前出でいえば、
- 私の場合、リストよりも現物(届いたメール、書類など)があるものに対して注意が向くのであれば、まず現物を直接扱う
- タスク管理すること自体を忘れる(注意が向かない)のであれば、できるだけタスク管理ツールに入力してから仕事に着手する
- なにをやろうか迷っている、やりたくないと思っていることに注意が向くのであれば、それ自体を書いてしまう
- 動かない(動かしがたい)タスクリストに注意が向くのであれば、すでに動いたものを書き込んでしまう
その人の注意が向いているところ、リストにいつ・何を書くのかヒントがあるかもしれないです。